Molly’s Works

主にトーマス、英国鉄道関連

『バブル バス ベイ』を語る①

お元気ですか。ああ言っときながらこのブログはまたしばらくほかられ夏はもう終わりのようですが、今回は暑い国のお話について語ろうかと思います。トーマスのお話でも英国鉄道のお話でもありませんが、同じ乗り物アニメなので是非。

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バブル バス ベイ(原題:Bubble Bath Bay)

オーストラリア発の幼児向けテレビシリーズです。

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ビジュアルからしてわかるように、船のお話です。私が初めて視聴したのはシリーズのだいぶ後半戦のとこでしたが、自然と共生する世界観やキャラクターの掛け合いが楽しく、再放送や原語版もできる限りすぐ確認しました。最初キャラクターの目がデカすぎて怖いとは思いました。

シリーズはオーストラリア放送協会(以下ABC)のABC Kids枠にて2015年より展開されています。今や全世界で大人気の青いイヌ『ブルーイ』の先輩ともいえる存在ですが、それと比較して全然話題になりません。舞台の地元意識が強すぎたのでしょうか。

以下、ウィキペディアの記事を基に、個人の感想を交えながら述べていきます。併せてお読みになると理解がより深まると思います。ウィキペディアと聞いて信憑性とかなんとかの問題を懸念されますでしょうが、なんも問題ありません。立ち上げ(2024年6月)から今現在(9月)まで私しか触っていませんので(大問題)

概要

成り立ち

このシリーズはガレス・エデンスティッチさんというお方がシドニーのヨットクラブでの接客経験をABCに何度か持ち込み、映像化の実現が果たされました。

制作にはアイルランドやマレーシアも携わっています。多国籍ですね。キャスティングはオーストラリアとアイルランドの二か国で行われました。もちろんガッツリ英国アクセントです。

1シリーズ全52話の放送は、2015年3月と7月に分けて行われました。今のところグッズ展開はDVDや塗り絵とだいぶささやかで、続編の気配も無いようです。 玩具・模型の展開もありません。せっかくキャッチーな見た目なのだから出してほしかったよ。

2023年に、このシリーズがある別のテレビアニメの盗作であるというABCに対する訴訟が起こりました。そのアニメは同様にABCに企画が持ち込まれたものの却下され、最終的にケーブルテレビでの放送が実現したというものでした。裁判の結果、ABCには作品に触れたという確固たる証拠が無く、「単なるアイデア、テーマ、コンセプトは著作権で保護されない」という点などから盗作は認められませんでした

世界観

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ストーリーはバブルバス・ベイの波止場や港、その周域で展開されます。もちろん豪風の環境で、一部の船はシドニーに実在するデザインが基となっています。宗教行事は少なめですが、明らかに英国女王な豪華客船とその歓迎ムード、中国のドラゴンボートなどが登場します。

公式のあらすじとしては、

ヨットのシドニーと親友の水上タクシーのジップが、にぎやかなバブルバスベイで、友人たちと一緒に人生の大切なことを学んでいきますシドニーとジップは熱意にあふれていて、いつも助けてくれます。でも、その前にコツを教えてもらわなくちゃ。事故を起こしやすい小さなヨットでは、それは簡単なことではありません。各エピソードでは、シドニーとジップが新しくエキサイティングな冒険に乗り出し、チームワーク、友情、協力、問題解決など重要なことを学びます

ということです。(キッズステーション公式、番組紹介)

子ども向けアニメです。そしてキャラクターにこどもおとなの区別があります。こどもでも仕事をしながら責任感、仲間と触れ合いながらチームワークなど、様々なことを学びます。今のトーマス

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忘れてはいけないのが、実際の港での経験を基にしているということ。ヨットやタグボートの他にも、フェリーやジェットスキー、カヌー、幾種もの貨物船など様々な船が、港と自然を相手に大冒険をします。そして海上の交通ルールやブイの役割など、我々も数々の規則に沿っている海の社会を学ぶことができます。そういう点も含めエリアスってかなりブラックだったんだな。言ってもあっちはド田舎荒んだ港が基だし舞台だし。このシリーズも劇場版とかあったらもっとシビアな世界が描かれていたのだろうか。こっちも時折散らかして立ち去るだけのヤツは出てきますが、基本ハッピーエンドの一話完結型です。

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映像も非常に落ち着いていますが、音楽や照明が臨場感あふれる大変素晴らしいものとなっております。特に朝、昼、夕、晩の絶妙な差が美しい。

ところで「バブルバス・ベイ」の直訳は泡風呂湾でしょうか。スポンジボブのバブルバスじゃないよ。あっちは魚のBassで、こっちは風呂のBath。地名の通り泡まみれな描写は一度だけありました。ちなみに台湾では『泡泡灣大冒險』というタイトルで今年6月より放送開始。

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オープニングテーマには、明るい曲調に乗り、船たちが遊びながら朝のミーティングに赴く様子が描かれています。楽しくて大好きです。と言う割に自身の英語力が低いので、どなたか文字起こしお願い申し上げますf:id:MOLLIAS:20240924171435j:image

登場する乗り物のキャラクターは皆、大きめの瞳が正面に、船体に歯の無い口を持っています。見た目や建築物の雰囲気はどことなくチャギントンを彷彿とさせますが、大海原という自然相手の場所が多い分、こちらの方が現実味を私は感じられます。でもドラゴンボートがそのまんまドラゴンなのはびっくり。

そして他の船アニメと同様、人間は姿を現しませんハーバーマスターは無線でノイズだらけの指示を出します。船員や観光客の存在も言及されていますが一切出てきません。舞台が陸ではなく大海原なので、当然人間との交流が限られるんですね。

日本での展開

日本では、だいぶ経った2023年の夏よりキッズステーションでの放送が開始されました。今のところCS放送のみで多くのお方の目に届きにくいのは残念です。ネット配信に関しては、2022年よりアイルランドが全世界での独占配信権を獲得しましたが、そのアイルランドオセアニア日本は対象外です。放送における契約の問題でしょうか。そうなると他の国はともかく、その頃には既に我が国での展開方針は決まっていたのでしょう。上陸だけでも大変有難いのでその点にネガティブなこと贅沢はあまり言えません。

日本語吹き替え版はNcriationsというところが制作しています。声優・俳優プロダクションなので、自社・他所関わらず多くのタレントの売り出しに積極的です。原語版に対し、兼役はほぼ無いどころか台詞を持つキャラが増やされています。毎回出演キャラクターとキャストを全員律義にクレジットします。これは他の海外アニメも見習ってほしいところ。

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過去にキッズステーションにて放送されていた『アストロロロジー 〜おかしな12星座占い〜』と同じスタッフおよび体制のようです。アニメーションもマレーシアの同じスタジオ制作(というかオリジナル作品)なので、上陸はそのツテでしょうか。

この『アストロロロジー』、一度だけ放送を観たのですが、吹き替えが妙に野暮な雰囲気でした。基がうねり声やジェスチャーなど言語を用いないスタイルに対し、日本語は独自に台詞を挿入しています。後から知って納得。

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オープニング、エンディングには日本独自の楽曲が挿入されています。どちらもKEiさんというお方が歌唱されていますが、エンディングは既存曲です。

先述のオリジナルのテーマソングも番組内で流れますが、なんと歌唱はされません。オフボーカル版をごまかすかのようにナレーションが挿入されています(声:きむらゆり奈)。歌唱する主人公たちの吹替にせっかくアイドル出身のキャストを招いたのに、有効活用しなされと言わざるを得ません。

キャラクター

バブルバス・ベイを拠点に活動する船をはじめとした仲間たちです。今回はオープニングを歌唱したメインキャラ3艘をご紹介いたします。

シドニー(Sydney)

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バブルバス・ベイに暮らす小型の帆船で、本作の主人公の一人です。名前はもちろん都市のシドニーから。ディーゼル機関車シドニー(Sidney)とは綴りが異なります。

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帆船シドニーの仕事は軽い配達や航路の整理、仲間の船の先導がメインです。風がないと進めませんが、機能に富んでいます。速く進むための特別な帆「スピンネーカー」(画像参照)に、目先のなんでも入っている道具箱「ツールボックス」、それになんでも掴むことのできるロープ。これらの機能や仲間、モノを工夫してシドニーは多くのトラブルに対処します。問題解決は大得意のようです。

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でも最初から器用なわけではありません。第1話からロープの扱いに苦戦し、レガッタ(船の競技会)でのパフォーマンスも本番までなかなか成功しません。だからこそシドニーは練習がとても大事であるということを知っています。好きなことも苦手なことも、根気よく続けます。

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そしてなによりシドニー好奇心旺盛で、いつか世界を旅することを夢見ています。 様々なものや出来事に対し素直に感動する、純粋な性格でもあります。よく港に帰ってくる、旅慣れたフレンドリーな船たちのお話も、シドニーの元気の源です。

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そんなシドニーが欧米展開時にはシリーズのタイトルとなります。つまり『バブル バス ベイ』から『ヨットのシドニー(Sydney Sailboat)』と改題され放送されたわけです。英語版のWikipediaIMDbもこのタイトルです。オープニングテーマも彼の名前を連呼するゆったりとした曲調のものに差し替えられています。私はオリジナルの曲の方が好きですが、シドニーは良い主人公だと思います。

シドニーの声を演じるのは子役のサムソン・ハイランド君。高くやんちゃでキャッチーな声がキャラクターとしてピッタリです。10年前のシリーズなので、今は当然声変わりされていると思いますが

吹き替えはなんとSKE48松井玲奈さんが務められています。『電波教師』や『魔女見習いをさがして(おジャ魔女どれみ)』などで声優経験はありますが、吹替は初挑戦のようです。船のタレント吹替といえば『エリアス ちいさなレスキューせん』の福田沙紀さんですね。声質も似ています。しかし音痴であまり歌いたがらないエリアスとは対照的に、松井さんのシドニー時折奏でる歌声が非常に素敵でした。テーマソングも歌ってほしかった…

ジップ(Zip)

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シドニーと一緒に暮らす水上タクシー水上タクシー(Water Taxi)とは不定期運航の小型チャーター船ということです(Wikipedia)。うちの愛知県にも日間賀島を走っているものがあるそうです。へぇ~

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https://www.viator.com/ja-JP/tours/Sydney/Sydney-Harbour-Snapshot-30-Minute-Cruise/d357-6793P19

ジップのデザインはシドニーで実際に運航されている水上タクシーが基となっています。黄色いボディに模様がそっくりです。「TAXI」の表示を掲げたものも実在します。こういうの楽しいよ。 観光案内をしてくれたり、もちろん行きたいところへ連れてってくれたりするそうです。

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ジップもタクシーなので客席はありますが人は出てこないので、仕事として普段はモノを運んだりメッセンジャーとなって湾を走り回ったりしています。それとも見習いだからまだ人間は乗せられないのでしょうか。バッジの獲得を重ね一人前の水上タクシーとなるため、試験勉強に励む様子がよく見られます。ジップは勉強熱心で学ぶことが大好きです。もちろん遊ぶことも好きですが、危険なことは控えます。

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ジップはモーターボートです。つまりシドニーと異なり、燃料さえあれば時を選ばず進めます。シドニーと比べ気が短めなのはその為でしょうか。相手が失礼な態度を取ったときは割とすぐ怒りをあらわにします。シドニーに怒ることもありますが、基本ジップとシドニーは気の合う親友です。一緒に遊び一緒に寝ます。シドニーがジップの試験勉強に付き合うこともあります。

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あと、ジップには無線が付いています。ハーバーマスターやテリーの指示を受け、シドニーたちに伝えます。新しいナビの実験台になったり、人間の玩具に詳しかったりします。やはりタクシーなので、人間との距離は人一倍近いのかもしれません。

そんなジップの声を務められるのは、こちらも子役のフレデリック・シムズさん。高くて可愛らしいお声です。『ブルーイ』にも出演されているんですね。

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吹き替え版のお声は内田彩さん。スクールアイドルプロジェクト・μ'sの南ことりをはじめ数々の邦アニメにてメインキャラを演じられる実力派声優です。私としては他に『けものフレンズ』のかばんちゃんや『ワッチャプリマジ!』の弥生ひなさんの印象ですが、どのキャラも全然異なる声質で、すごいなーと思った声優さんのおひとりです。初めて「ぶる〜べりぃ♡とれいん」を初めて聴いた時、その高すぎるお声にピッチを弄ったのかと思ってしまいました。サウスパークじゃあるまいし

ジップの声はことりちゃん寄りの高めですが、脳トロボイスと言うにはハツラツとしていました。というより『チャギントン』のココ(声:野中藍)っぽさを感じます。 無邪気さが現れていて良いです。内田さんと野中さんは『けものフレンズ』でも共演されていましたね(主にアプリ版)。

語りすぎましたか。吹替参加者の一人も「ことりちゃん好き(特にことにこ推し)だから一緒にクレジット載れてうれしいー!」みたいなことおっしゃられていました。ほほえましい

テリー(Terry)

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港の船団のリーダーであるタグボート。この世界のタグボートは船そのものの他にチームを引っ張るという役目もあるらしいです。タグボート・アカデミーなんてのもあるそうで

テリーの見た目に対する第一印象は悪趣味なアヒルでした。

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テリーはチームを指揮します。リーダーとしてハーバーマスターと関わり、仲間たちの特性を考え、様々な仕事に対し的確な指示を出します。また港の代表として来訪者の先導と案内を行います。力持ちでもあるので緊急時には自ら救助に駆け付けます。テリーはおとなです。今のトーマスでいうゴードンといったとこでしょうか。しかしゴードンは見た目より若いのでテリーのほうが説得力はあります。なんの説得力ですか

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テリーは経験豊富です。割と怒りっぽく自分のことに対しては少々がさつで、ユーモアや遊びの知識、センスは若い船に劣りますが、仲間にはしっかりと丁寧に、でも柔軟な対応を心掛けています。どんないたずらやトリックもテリーには敵わず、すぐ見破られます。そして真正面から話を聴き、落ち着かせてくれます。ですからリーダーとしてみんなから慕われています。

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そんなテリーは時折先輩タグボートの話をします。先輩からいろいろなことを教わり、励まされました。今も誰かに励まされることもありますが、テリーは必要な時いつも勇気を与えてくれます

テリーの声優はコリン・フリールズさん。様々な最優秀男優賞を勝ち取った、豪州を代表する俳優の一人です。豪州の映画事情全然知らないけども

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少々しわがれていますが、しっかりとした声でテリーを演じられています。若干ソルティーに似ている気がします、"Ahoy there Mateys!"とか言うし。視聴者にとってのキャラクター形成にも良い意味で大いに貢献しているでしょう。

吹き替え版のお声はNcreations所属の秦正武さん。翻訳も相まって、原語版より優しめな印象です。テリーの温かい部分が強調されています。秦さんご自身も私含め視聴者の感想によく反応をくださってましたね。ありがとうございます。

まとめ

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記事のクオリティはともかく、かつてここまでこのシリーズが語られたことはあったでしょうか。思ったより長くなりそうなので今回はここまでです。魅力的なキャラや風景が数多く登場するので、今後もひとつずつ語っていきたいと思います。ひとまず紹介できなかったキャラにオススメエピソードの紹介はやりたいな……

バブルバスベイは現在もキッズステーションにて主にに再放送が行われています。頻度は一時期に比べ減ってしまいましたが……『アストロロロジー』の吹き替えも今となっては観る術がないようです。

同放送局の韓国産シリーズ『キャッチ!ティニピン』のような現在も新展開の続く人気作と比べると、『バブル バス ベイ』も『アストロロロジー』も認知度は天と地の差でしょう。しかし確かに存在している、多くの声優さんとスタッフの方々による海外アニメの吹き替えが、自分も含め人々の記憶に少しでも留まり、そして新たな発見へと繋げることに貢献できるよう、これからも務めていきたいです。できる範囲で

出典・参考文献

※本編のスクリーンショットは全てPop Family Entertainmentに帰属します。ほとんどはFacebook公式アカウントに投稿されていたものを使用しております。